act.1

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 今年中三になる年下の彼、天城竜太は昔から運動能力と反射神経に優れていた。おまえどこの戦場からやってきたんだというほどである。シューティング系はどこのゲーセンに行っても店の最高記録を塗り替えて行くし、夏祭りで千円持たせると射的や輪投げに金魚すくいで大量の獲物を抱えて戻ってくる。  そうしてじっとこちらを上目遣いに見つめてきたら、すげえなと褒めてやるのだ。自分の才能に興味の無い彼はそこでやっと誇らしげに笑みを浮かべる。かわいい弟分なのである。
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