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河野明美
(
かわのあけみ
)
十七歳。 誕生日を目前に、私は死んだ。 それも不慮中の不慮の事故。 まさか何もないところで勝手に転び頭を打って死ぬなんて……。 と、嘆きたいのは山々だが確かに昔からよく転んでいた。 段差もないのに躓いて。何もないのに足がもつれて。 “__いつかお前、転んで死ぬんじゃね?” そう言って、しょっちゅう笑っていたのは小学校からの幼なじみの
翔太
(
しょうた
)
だった。
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