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次こそ彼女は生きる。やっと自分の存在意義に気づけたのだから。
「とにかく、キミはあの世の番人として失格ですよ?」
「すみません」
いつまでも小言を言われるのも面倒で、適当に頭を下げる。
「人間に魂の課題などないのです。ただ生まれて死んでいくだけなのですから」
しかし上司のその言葉に、俺は頭を上げるとその瞳を見据えた。
「違います。人は幸せになる為に生まれてくるんです」
すると、そんな俺を上司が嘲笑う。
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