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しばらく待っているとバタバタバタという騒がしい足音がこちらに向かってくるのがわかった。
扉が勢いよく開き、かなりイケメンの男がこちらに向かってくる。おそらくこの人が俺の父親なのだろう。
「オビ!ああ………オビ!よかった。よかった………!」
俺はジャックと呼ばれていた俺の父親にきつく抱きしめられた。
少し苦しい…………。
「ジャック!そんなに強く抱きしめたらオビが苦しむでしょ!」
「ああ、すまないカルラ。ごめんなオビ?でもお父さんはうれしいぞ!」
2人ともうれしそうな顔が隠せないでいた。母親のカルラ、父親のジャック。俺はこの2人のもとで新たな人生を初めていくんだな。
そんなふうに考えていたら急に眠気が襲ってきた。
「あら?オビが眠そうよ。ジャック、ベッドに下ろしてあげて。」
「ああ、本当だ。騒がしくしてごめんなオビ。ゆっくり休むんだぞ。」
ジャックが俺の体を優しくベッドに下ろす。
「「おやすみオビ。」」
2人からのその言葉が聞こえるとともに俺は意識を手放していった。
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