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丁寧にすべての質問に答えてくださったK教授に私と夫は深々と頭を下げ、病院を後にした。
その帰り道、まだしゃくりあげている夫の手を握り私はできる限り優しい声で言った。
大丈夫。あなたはひとりじゃないわ。
それに、あなたが世界から消えてしまっても私の世界からあなたは消えないのだから。
夫はやっと笑ってくれた。
正直、この言葉は自分自身に対する決意表明のようなものだったのだが、夫が笑ってくれたのならそれで良かった。
こうして、私たちの「闘病生活」は始まった。
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