第20章  星にかける願い

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だがもちろん、自分の選択に間違いなどなかったことは、よく分かっている。 いやむしろ、彼女との未来は、あの告白の向こうにしかないのが事実。 それでも尚、彼は自分が間違っていたと思いたい。 そして出来るならば、全ては幻、冗談だったと、再び彼女を抱きしめたい。 あの日以来、そんな苦悩にとり憑かれ続けた。 お蔭で、もう三日以上ほとんど眠れず、食事も喉を通っていない。 そして今回は、仕事にすら逃げることも出来ない。 しかし、朝比奈 忍としての現実は、そんな彼の悩みとは無縁。 当然の顔で、彼に仕事の結果を求めてくる。 そうして、肉体的にも、精神的にも限界を感じつつ迎えた金曜日。 やっとの思いで帰宅してきた忍は、 マンションを少し先に、驚きのあまり思わずその場で足を止めた。
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