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第20章 星にかける願い
彼女の部屋を後にして、10日が過ぎようとしていた。
あの日、旧友から不覚にも抜け落ちていた現実を突きつけられた後、
迷いがなかったといえば嘘になる。
そしてそれが、大きな懸けになることも承知していた。
それでも忍は、彼女とこれからも一緒にいたいと心から願い
そちらを選んだ。
だから、彼女に真実を話したことへの後悔はない。
だが、あの秘密を明かした日から数日後。
彼女の部屋のカーテンは、まったく開かなくなった。
それどころか、何時になっても部屋の灯りすら点らない。
僕は、彼女を追い詰めてしまったんだろうか。
未来の不安よりも、心配が先に立つ。
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