第4話「銀河竜の光」

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デュエル・オブ・フォーチュンカップ当日、俺は会場にいる。その横にはこの物語の主人公、不動遊星がいる。観客からのやじはうるさいとはありゃしない。うとうしいんだよな。俺は司会者からマイクを奪おうとしたとき、それよりも先にボマーと言う男が先に動き、観客を沈めた。俺は言いたいことが先に言われたので、元の位置に戻った。そして俺の一回戦の相手はジル・ド・ランスボウというデュエリストだそうだ。俺は去り際にレクス・ゴドウィンを睨み、退場した。そして、十五分が立ち、俺はデュエルに備えた MC『ついに開幕したデュエル・オブ・フォーチュンカップ、注目の一回戦が始まるぞぉぉぉぉぉ!それでは皆さんお待ちかねのデュエリストの紹介だぁぁぁぁ!』 地下にもMCの声が聞こえてくる。俺は目を閉じたまま、立っている。今回は俺、織斑一夏ではなく、霊夜に任せる。風が起き、霊夜に変わった。 霊夜「さて、出番か」 霊夜はフードをかぶり、ディスクにデッキをセットした MC『鉄血の騎士の異名を持つこの男が参戦!彼は騎士の名に相応しいデュエルを我々に見せてくれるのか!?ジル・ド・ランスボウ選手の入場だぁぁぁぁぁぁ!!』 現れたのは黄色い鎧に身を包み、剣と盾を携えた武人。開会式で見かけた時から思っていたが、出る競技どころか生まれる時代すら間違っている気がする。 「ジルー!」 「応援してるぜー!」 知名度と人気のある選手なのか、観客からは声援が送られている。それに対してジルは腰に提げた剣を抜き、天に掲げることで答えた。次は俺か。 『対するは今大会のダークホース!どんなデュエルを見せてくれるのか期待の高まる選手!実力不明の決闘者!織斑ぁぁぁ一夏ぁぁぁぁぁ!!』 床が浮かび、再び会場へ運ばれた。両サイドから煙が吹き出す豪華な登場だ。金かけすぎだろこれは。その盾、デュエルディスクか。互いにデュエルディスクを構え、始まる MC『開始早々、燃えてくる展開だぁぁぁ!では私も、二人の全力の勝負の邪魔にならないような最高の実況を皆さんにお届けしたいと思います!それではぁ……デュエル、スタァァァァァァァト!!』 二人「「デュエル!」」 織斑一夏(霊夜) LP4000 ジル・ド・ランスボウ LP4000 先攻後攻は大会側のルーレットでランダムに決められる。 赤いランプがジルの方に点灯する。
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