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栄光ヘのゴール
サッカーとはどういう競技か。
よりおおくのゴールをきめたチームが勝つ。
というにすぎず、それ以外は附則にすぎない。
本川耕三 たとえば50メートル以内のパスならば、手をつかうのがベスト。つまり、正確に、目的に到達すると思うんです。でもそれ以上の距離でパスするのなら、これは足で蹴ったほうが正確だと思うんです。だれにでもできることですよね。
雑誌ナンバー誌上インタビューで本川は語る。アマチュアスポーツについての特集である。
本川耕三について。
北海道生まれ。苫小牧西高等学校時代は剣道部に籍をおいていた。中京大学体育学部を卒業後、北海道登別大谷高等学校の体育教師として赴任。剣道部の顧問となるが、1989年のワールドカップアジア予選で日本が惨敗するのを機に、フットボールへの関心を強める。なによりも日本のクライフ、杉山2世と呼ばれる吉川匠を育て上げたのはかれの手腕によるところ大であった。
タクこと吉川匠(よしかわたくみ)。
かれこそはリーガ・エスパニョーラ、プロフェッショナルフットボールの世界最高峰のひとつであるスペインリーグで活躍する通称タクと呼ばれる男である。
ここに一冊の雑誌がある。イングランドで発行されているサッカーマガジンである。そこにはタクの単独インタビュー記事が掲載されている。
かれは英語がたくみである。もちろん通訳は使わない。
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