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僕の足音に気が付いた、公園の階段に座っている少女が振り向き、声をかけてくる。
「待っていたわ、修ちゃん!
はい、これチョコレート」
「ありがとう」
僕はそれを受け取った。
その後スマホを取り出し電話をかける。
「あ、父さん。
お祖母ちゃんいたよ。
山の上の公園の階段の所。
僕をお祖父ちゃんと間違えて、カレーのルーを渡して来た。
駐車場まで連れて行くから迎えに来て」
「修ちゃん、誰とお話しているの?
早くチョコレート食べましょうよ」
「寒いから家で食べようよ、ネ」
「そうね、そうしましょう」
少女は、僕の差し出した手を飛びつくように握る。
僕達は恋人同士のように手を繋ぎ、駐車場に向けて歩き出した。
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