個人情報保護法なんて気にしない

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まずは俺の自己紹介から始めようと思う。 名前は望月慎也(モチヅキ シンヤ)、性別は男。11月24日生まれの高校二年生。 身長172センチの体重62キロ。 そして、お待ちかねのスリーサイズが上から…。 やめよう…。需要がなさすぎる…。 家族構成は両親に妹1人が欲しかった一人っ子だ。人との接し方がわからないから俺は友達が出来ないのかもしれない…。 いやけど一人、いるにはいるんだ。いるんだが…「シンヤ~?探したわよ?」 「でた…」 「出たってなによぅ!失礼ね!乙女はデリケートなのよ!?」 コイツは咲川秋(サキカワ シュウ)、性別は男。守備範囲は広く、男女共にいけるクチだ。 コイツとは腐れ縁で幼稚園の時からずっと一緒に過ごしている。俺に友達がいない代わりにコイツは友達が腐るほどいる。 世の中って、世間って残酷だよな…全く…。 あれ?それにしても、何かがおかしい。 何故コイツには俺が見えてるんだ? 「アンタ前から薄い存在感が更に薄くなってて近くにならないとアンタってわからなかったわよぅ!びっくりしたわよ本当!突然現れたように見えたんだから!」 近くにならないとわからない…、か。 ふむ、見知らぬ人が俺を認識するようになるためにはある一定の条件が必要なのかもしれないな。 「無視してブツブツ言ってんじゃないわよ。ブチ殴るわよ。 そんで?アンタに何があったのよ」 「何がって何だよ」 「なんでアンタが透けてんのかってことよぅ」 コイツがここまで気づいているとは思わなかった。それに、俺が見えてるとも思わなかった。 これは色々実験して試さなければいけないな。 腕組みしながら考えているとシュウが殴ってきた。 「いてっ、なんだよ!」 「アンタが無視するからでしょ!殴るわよ!」 「もう殴ってんだろ!」
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