クラスメート

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「 おお、さすが翔太。お前、ボクシングジムに通ってるもんな。確かに実体ない相手じゃ、それは通用しないしな。俺は殺人鬼かなぁ」 「まぁ、心霊研究会の部長が、幽霊怖がってたら話になんねぇよな。なぁ、お前らはどっちが怖い?俺は幽霊、和人は殺人鬼」 翔太が、近くに座っていた遊馬と彼方に問いかけた。 「ん~、そんなこと考えたこともないけど・・・どっちか選べって言うなら、俺は幽霊かな。彼方は?」 「殺人鬼。幽霊なんているわけないし」 彼方の冷たい物言いに、和人が強く反論した。 「なんだよ彼方、幽霊は絶対いるぞ!心霊研究会の名にかけて断言する!」 「やだぁ~、男子達、変な話してる~」 泣きそうな顔で男子の方を見る詩織に、舞が明るく答えた。 「大丈夫だって詩織。うちらはなんか楽しいこと話そ!」 「そうよ、あんな馬鹿どもはほっといて」 愛理が手鏡を眺めながら、詩織と舞の話に加わった。 「か、彼方君は馬鹿じゃないもん」 「遊馬もね」 「なによ~、それぞれ好きな男をかばっちゃって。まだ告白すらしてないくせに。詩織はともかくとして、舞、あんたは遊馬に告白できるんじゃないの?」 「ええっ!?ま、まだムリだよ~。っていうか、そういう愛理は、最近彼氏と別れたって聞いたけど?」 「あたしさぁ、霧崎先生に出会ってしまってからは、もう彼しか目に入らないのよねぇ」 「愛理ちゃんの気持ちわかるよ~。霧崎先生、すっごい綺麗だもんね~。そういえば違うクラスの子が、保健の先生が不在の時に、霧崎先生に手当てしてもらったんだって。霧崎先生、医者の免許も持ってるらしくて、その子すっごい嬉しそうに自慢げに話してたよ」 「詩織、その話ほんと!?くそ~、ライバルは野上だけじゃないってことね」
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