2人が本棚に入れています
本棚に追加
星鈴学院、高等棟の一室。
カタンッ…とドアノブが下がり、
小さな中等部の女の子が
何かオロオロしながら入ってきた
……だけど、残念ながら無人の部室。
客を招く招き猫である僕に
視線を合わせ
僕に手を伸ばした
…や、やめてっ…あっ…くすぐったい!
カタンッ…
…お、マナブ助けてくれ!
「お客様でしたか、失礼。
表の表札を裏返すの忘れてました。」
マナブはニコリと笑顔で近づく。
「し、失礼しました…私中等部3年の」
「あのさ、それよりソレ返して?」
「す、すみません。」
僕を取り返してまた笑うマナブは
また元の位置に戻してくれた。
窓際が一番気持ちいいのだ。
最初のコメントを投稿しよう!