第1章 幼なじみ

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星鈴学院、高等棟の一室。 カタンッ…とドアノブが下がり、 小さな中等部の女の子が 何かオロオロしながら入ってきた ……だけど、残念ながら無人の部室。 客を招く招き猫である僕に 視線を合わせ 僕に手を伸ばした …や、やめてっ…あっ…くすぐったい! カタンッ… …お、マナブ助けてくれ! 「お客様でしたか、失礼。  表の表札を裏返すの忘れてました。」 マナブはニコリと笑顔で近づく。 「し、失礼しました…私中等部3年の」 「あのさ、それよりソレ返して?」 「す、すみません。」 僕を取り返してまた笑うマナブは また元の位置に戻してくれた。 窓際が一番気持ちいいのだ。
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