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俺はクラスの人気者だった。
自分で言うのも何だが、成績優秀スポーツ万能で教
師の評判も良かった。
誰もが言う。
困ったら俺に聞けば何でも解決してくれる。
まるで当たり前の様なことだった。
「高橋今日もきてないのか」
「あいつがいないと何だが物足りないな」
「なぁ高橋。はやく帰ってきてくれよ。お前の力が
必要なんだ」
チャイムの音が鳴った。
「はいはい。授業やるぞ。お前ら席につけよ。
何だ高橋今日も休みか。全くしょうがない奴だな
(笑)」
「先生。何笑っているんですか」
「いや。どうせずる休みだろう」
「先生!それはあんまりです。
精神的に病んでいるのかもしれないじゃないです
か」
「すまんすまん。だが奴に限ってそれはありえな
い。俺の予想では奴は今頃…」
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