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『なに?』
面倒くささMAXの諒太の声。
「寝てた?」
『うん。ほんでなに?』
「家の電話、なってへんかった?」
『鳴ってたで。シカトしたけど。』
こいつ…帰ったらしばき倒してやる。
「そのせいで俺は今から東中に行く羽目になっとんねん。」
『はぁ?なんで?』
「怜史が2年とケンカしよったんやって。職場に担任から電話あったわ。」
『なんやそれ。ごくろーさん。ははは。』
「お前しばくぞ。」
『怜史は怪我でもしよったん?』
「知らん。手が付けられんくてどうにもならへんから来てくれやって。」
冷たく言ったが怜史が怪我したかどうかなど全く気にしていなかった。
『ふぅん。2年とケンカとか元気ええなぁ。あんまし怒ったるなよ。』
「ほんならお前が行け。」
『それは勘弁。緊張するやん。』
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