最終章

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今日は2月14日。 バレンタインデー。 今日こそ想いを伝える。 そのために、昨日徹夜で準備だってした。 私は、二人の思い出のこの場所で、街の灯を見つめながら、幼なじみが来るのを待っていた。 「ねぇ、洸ちゃん」 どうしよう、緊張する…。 「ん?」 「今日、何の日か覚えてる?」 「え…(そりゃあ、もちろん)」 「そうだよね…覚えてないよね。洸ちゃんは、昔からそうだったもんね」 「…は?」 もう、何やってんだろ。 「……」 「いや、今日って」 「こ、これっ!」 「へ?」 「ずっと好きでした!私と、付きあっ…」 「ち、ちょーっと待て!早まるな!」 「…え(もしかして、気付いて)」 「これ」 「へ?花…束?」 「はぁ…やっぱり忘れてるな?お前、今日誕生日だろ」 「…え?」 「やっぱりな。今日は2月13日、お前の誕生日だよ。 誕生日おめでとう。俺と、付き合ってください」
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