パーティー

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卒業式を終えてから、式の準備が本格的になってきた。 菜月は、みちるが妹に鳴る事を心から喜び、山本は「年貢の納め時でしたね」と変な表現をしていた。 式は家族のみで行う事にしていた。 坂本グループ内も、慌ただしくなっていた。 祖父が会長職を退き、父が会長職に就き、孝一が坂本グループの社長職に就く事になった。 式の準備が滞らない様に、山本はスケジュールの調整を上手くこなした。 グループの総会を執り行い、孝一の社長就任と虎二の会長就任、祖父の引退の発表とパーティーが開催された。 パーティーの席には、みちるを始め、みちるの両親と兄2人も招待されていた。 父は紋付き袴、母も着物。 みちるも久しぶりに自分で着付けをした。 着物は新しく母と選んだものだった。 山本が近づいてきて、「後の社長夫人として紹介したいので」と声を掛けてきて孝一の元へと一緒に行った。
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