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左近が下がったると光秀は顎を撫でながら。
(島津の敗軍の3将…岡利勝に立花宗茂に片桐且元か…団右衛門を失い団右衛門の穴を埋めるのには有り余る者たちが3名も我が新生明智軍団に加わるか…我が命運は尽きておらぬ様だな…)
そう思うと光秀はスクッと立ち上がり、島津の敗軍の3将に会うため、広間へと向かった。
広間では岡利勝、立花宗茂、片桐且元、妖魔勢力の将となり島津義弘に従って、尼子を倒すため月山富田城合戦に参加し、尼子軍に敗れ、明智光秀を頼って四国は白地城へと落ち延び、敗軍の将たは光秀が姿を現すのを待っていた。
岡利勝、立花宗茂、片桐且元の姿は当に敗軍の将といえる髪は乱れ、顔や甲冑は泥と汗で汚れた姿で、肩を落としていた。
そんな敗軍の将たちが待つ、広間へと通ずる廊下の方から、足音が聞こえて来て、そして敗軍の将たちの前に光秀が姿を現し、敗軍の将たちは光秀が姿を現すと、平伏して光秀の許しがあるまで平伏し、そんな中、光秀は広間へと入り、上座の一段高い場所にドカリと光秀は腰を下ろすと、敗軍の将たちを見渡すと。
「面を上げよ」
と、光秀は言い、光秀の許しを得た敗軍の将たちが、顔をあげたのである。
敗軍の将を代表して岡利勝が口を開き。
「此度は我らの求めに応じて下さりまことにありがとうございます」
そう利勝が光秀に礼を述べると、これを聞き光秀が。
「惨敗したか鳳凰神の化身に?」
と、問いかけると、これを聞き利勝は、悔しさを滲ませ。
「槍を使う鳳凰神の化身は恐ろしく強く妖魔の力を持つ我らが妖魔の将兵をものともせず。我らは散々に叩かれ。また尼子には八極拳を使う八極拳衆なる者共もおり。我らは敗北。我らは同じ妖魔勢力である光秀様が四国に勢力を拡大したと聞いていたため光秀様の明智軍団の末席でかまわぬので加えてもらおうとまかりこした次第です」
そう利勝は声を震わせ言った。
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