第1章

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ある日、私は帰りが遅くなり、真っ暗な農道を車で飛ばしていました。 私は運良く都市部の小さな会社に潜り込めたので、毎日会社勤めです。 その日は会社の飲み会で、遠く交通も不便な場所に住んでいる私は、お酒を飲まずにウーロン茶だけで参加しました。 自宅近くに来た時には、午後10時半を過ぎていました。 私はふと、コンビニに寄ろうと思いました。 弟がバイトしていると思ったのです。 最近、弟と顔を合わせることが極端に減りました。 夜中までバイトしている弟は、私が寝ている深夜に帰ってきて、私が出かける朝はまだ寝ています。 私が帰宅する頃には、もうバイトに出かけているのです。 どんどんバイト先にいる時間が延びているようです。 いいのでしょうか、俗にいうブラック企業並のことを強要されているのではないでしょうか。 車を駐車場に停めて、コンビニの中に入ると、弟がレジの中にいました。 私は、ぎょっとしました。
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