第1章

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弟の尿や血液から、摂取してはいけない薬物の反応が出たそうです。 警察は、コンビニに行きました。 店長さんが逮捕されました。 それから、他のバイトの子たちも病院に来ました。 入院しました。 店長さんの息子さんも娘さんも来ました。 入院しました。 店長さんは、お店でバイトの子たちに飲ませていた飲み物の中に、薬を入れていたそうです。 よく聞く覚醒剤というものだけでなく、いわゆる危険ドラッグの一種になるのでしょうか、そういうものを自分でブレンドして混ぜていたそうです。 後に、警察の方から教えてもらいました。 お店の経営がなかなか軌道にのらなくて、バイトの子たちを低賃金でつなぎ止めておくために依存性のある薬を内緒で飲ませていたそうです。 バイトに来てそれを飲みたくなるように。 でも、自分の子たちにも飲ませていた理由を聞いたら、それもあるのかと恐ろしくなりました。 別れたはずの奥さんの腐乱した遺体が、大型の衣装ケースに詰め込まれて、何十にもビニール袋とガムテープに巻かれてコンビニの物置の一番奥から発見されました。 密封される前についていたのか、ケースの中で増えた虫が、遺体にびっしりついていたそうです。
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