落下

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「誰か、バッテリー貸て…」 教室に駆け込み、一声を発したけど、 なんか、みんなの眼が冷たい? 遅刻はしてないよね。 「昨日から携帯の調子悪くてさぁ」 無難な話題で探りを入れてみたけど、いつものメンバーの顔は硬いまま。 「えいみ、これ」 穂香がモバイルバッテリーを渡してくれたけど、やっぱり硬い気がする。 「穂香、なにかあったの?」 「もう時間だから、とりあえず充電しとけば」 「あ、うん、ありがとう…」 時間には敵わず、違和感を持ったまま、席に着くしかなかった。
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