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神田川に会った次の日の放課後、俺たちは、特別教室で現状把握をするために集まった。
神田川には、真里から届いた手紙を読んでもらうことにした。それを読んでからというもの、神田川は何かを考えたまま、何もない1点を見つめて動かなかった。
「神田川、さあ……えっと、何だっけ。えっと……、」
「…………何が言いたいの?」
広隆は、多分お前が怖くて仕方ないんだろう。俺だって怖いさ。誰にも気付かれていなかったことが幸せだと思うくらいだ。
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