不透明のありサマ

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透明になる薬、透明になる装置、透明になる魔法 原理や理論は違えど結果は同じだ そう、透明人間になる だが薬も装置も魔法も 共通しているのがある、なにか 使用者が人間である以上これらは「道具」である つまり、これらは使われるモノであって 誰かに使われるコトを想定されているわけである 透明人間になったら何をしよう 透明人間になられたら何をされるだろう 誰かに話したわけでもない 誰かに教えたわけでもない にもかかわらず、このザマだ 考える事は皆同じだったようだ 「まさか全員、透明の壁に激突するとはねえ」 どうやら、オレ以外にもこの部屋にマヌケがいるようで安心した 「「「はぁ…」」」 考える事は皆同じだったようだ
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