第1章

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両手をこすり、小さく息を吹き掛ける 「ハァ-ハァ-、今日は寒いなぁ-。でも…あの人に会いたい!ここに居たら会えるかなぁ-。もう少し、待ってみよう♪」 空を見上げると、一面の星 「あの星、一番光ってる!きれ-い♪あの人も、この夜空、見上げてくれてるといいなぁ-」 まんべんの笑みを浮かべ膝に顎をのせている。 「何だか眠くなってきた…。」 瞼が重なったとき、顔だちの良い男性が声をかけた。 「キミ!女の子が一人、こんな所で…どうしたの?って…キミ!朝いっも、笑顔で明るく挨拶してくれる子だよねぇ-?」 「えっ!え、私の事覚えて下さってたのですか?うれし-い♪私…これを貴方に渡したくて…受け取って頂けませんか?チョコ!」 そう言って、小さな箱をその男性に渡した。 「えっ!いいの?僕が貰っても…ありがとう♪じゃあーお礼に、家まで僕に送らせて♪」 そう言うと、静かに手を繋ぎ歩き出した。
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