四 尚の秘密

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「りゅ、リュウヘイさん!  いいです。気にしてないですから」  尚が慌てて制した。 「ふん。  どんなに可愛い少年でも、むやみやたらと喰い散らかしはせん。  あ、ナオ、できれば呼び捨てが嬉しい」 「無理です!」  薄い唇でにっこりとした竜平に、今度はきちんと断った。 「げほげほ、  マジ、ナオ、リュウには気を付けろ」 「はあ」  しかし、竜平は常にポーカーフェイスだ。  怒っているのか、喜んでいるのか、まるでわからない。 「まあ、部屋の合鍵は、ミサが作ってくれるから、もうちょい待ってくれ。  部屋の使い方は、おいおい教えてやるよ。  ここでおしゃべりしても、宿題しても、飯食うだけでも、黙って時間潰すのも、何でもありだが、メンバー以外は立ち入り禁止。  情事も禁止だ」    龍也が尚の頭を撫でる。    いったい今日は何度、頭を撫でられただろう。  右手で、乱れた髪を整えた。
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