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「りゅ、リュウヘイさん!
いいです。気にしてないですから」
尚が慌てて制した。
「ふん。
どんなに可愛い少年でも、むやみやたらと喰い散らかしはせん。
あ、ナオ、できれば呼び捨てが嬉しい」
「無理です!」
薄い唇でにっこりとした竜平に、今度はきちんと断った。
「げほげほ、
マジ、ナオ、リュウには気を付けろ」
「はあ」
しかし、竜平は常にポーカーフェイスだ。
怒っているのか、喜んでいるのか、まるでわからない。
「まあ、部屋の合鍵は、ミサが作ってくれるから、もうちょい待ってくれ。
部屋の使い方は、おいおい教えてやるよ。
ここでおしゃべりしても、宿題しても、飯食うだけでも、黙って時間潰すのも、何でもありだが、メンバー以外は立ち入り禁止。
情事も禁止だ」
龍也が尚の頭を撫でる。
いったい今日は何度、頭を撫でられただろう。
右手で、乱れた髪を整えた。
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