第壱詩(後編)~時空を越える道それはタイムライン~

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桜「さて、ここでの回収は終わりだ」 ピラ「お疲れー!」 桜「ホントに、な。あ!ピラクル、今何時だ?」 ピラ「ん?えっと、ちょっと待って。ほいっと。お!出た出た。ナビ時刻だと゛ここ゛は、朝、6時前ってとこ」 桜「朝の6時。。。とすれば、オレたちの時代の時間は22時くらいか」 ピラ「キルシュは相変わらず計算早いね」 桜「癖みたいなもんだよ。誰かさんのおかげで時空を越える事が多くなったんでな」 ピラ「その、巻き込んだそいつに一言!!」 桜「地獄に落ちろ。って!おいっ!大根をマイク代わりに向けるなっ!腹が立つ!」 ピラ「あははは。お土産に持って帰って食べよっと。でもさ、やっぱ俺その感覚は慣れないや」 桜「ふん、いくら時空を越えられるようになったとしても、オレたちの時代はちゃんと時を刻み続けてる。オレ達の時代、『リアル』の、次の日の予定に遅れるようなヘマをオレはしたくないんでね」 ピラ「過去に、戻ってる時も俺達の時間は進んでる!だっけ?」 桜「そうだ。学校で一番口煩く言われてたやつだ。それぞれの時代にいる時もオレたちはオレたちで時を、刻み続けてる。行った時代によってリアルの時間に、影響する時間も異なってくるが。。。」 ピラ「だから、タイムラインで行けるのは『過去だけ』なんだよね!」 桜「そうだ。リアルの時間は止まらない。だから、お前が誤って落としてきたポエムを誰かが使い歴史が変わったとしたら、オレ達の未来が変わっちまうって事だよ」 ピラ「まー、大丈夫っしょ!よく会社でも言われるけどさ、『タイムライン走行中に落ちた物は時間をかけてゆっくり落ちる。だから、慌てず、ちゃんと回収してこい!』ってね。だから今やってるように、リアルの生活をこなしつつ、仕事終わりにタイムラインに乗って過去に落ちたポエムを回収していけばいい。んで、回収したら、またリアルの生活に戻る。うん!余裕余裕!」 桜「そんな格言聞いたことないぞ?」 ピラ「運ぶ品物は様々だからね。ま、ミスは誰にでもあるでしょ?気にしない気にしない!」 桜モチ「言ってても仕方ないか。。よし、もう一つ回収しに行くぞ。計算したら、思ったより時間が余ってる。その代わり、リアルに戻ったらお前はすぐ仕事になるがな」 ピラ「え?。。。マジ?」 桜「働け。お調子者」
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