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ぴら「おいっ!ちょっと待てよ!今コウラの」
桜「仕事が待ってる」
ぴら「何言ってんだよ!コウラと俺の退院に来れたんだから、まだ時間は」
桜「緊急時とはいえ、ポエムを使ったバカ二人がいたんでな。マスコミがそれを聞きつけて、情報を割り出そうと動いている。もし、放っておけば、たとえ仕事を辞めたとしても、今後の生活にまで張り込みをされるようになるかもしれん」
ぴら「それは、マズイな」
桜「さらに?ピジョンビューラー上層部が管理している最高クラスのポエムを発動した男を、数秒とはいえ止められるポエムを、市販のメモリアスで発動した奴がいる!とでもなれば、世間は、とんでもない事になるかもな?」
ぴら「それは、もっと、もーーーっとマズイな!」
桜「いいんだぞ?二人共、退院したてなんだからな?もっと話し込んでいくか?なぁ、コウラ」
龍「ふふふ、そうっすね先輩?」
ぴら「くっそー!ほんっと、二人して頑固なやな奴!!」
桜「ふん、お調子者よりは」
龍「マシだと思いますよ?」
ぴら「あぁ!!もう!腹立つーーー!」
桜「ふん、手筈は整えてある。行くぞピラクル」
ぴら「わぁーったよ!わりぃな!コウラ!元気でな!いつでも連絡してこいよ?。。。あ、朝早いのは勘弁な」
龍「あ、はい!お二人も気をつけて!」
桜「。。。。コウラ」
龍「はい!先輩!」
桜「。もっと、自分に自信をもっていい。無理に背伸びをしなくてもお前は、お前だ。つまり。その。。。体に、気をつけろよ」
龍「はい。。。はいっっ!!」
龍「お世話に。。。なりました」
ギラギラと照りつける太陽の下
病院の前、頭に包帯を巻きリュックを背負う一人の男
離れていく二人の背中に深々と頭を下げる
その男の目には涙があった。
悲しみではなく喜びの涙が
そして、時は戻る
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