第壱詩(後編)~時空を越える道それはタイムライン~

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ピラ「よっしゃ!ライン軌道との磁力センサー接続確認!後方よーし!前方よーし!って、あれ?キルシュ?どうしたの?(ニヤニヤ)」 桜「はぁ、はぁ、っん、はぁ、!」 ピラ「そんな必死にダッシュボードにしがみついて。。。あー!あげないよ?そのシャケのフィギアお気に入りなの」 桜「はぁ、はぁ!。。。あげないよ?じゃないだろ!なんて乱暴な発進をしてるんだ!!『コイツ』に乗る時はもっと、慎重に―――!」 ピラ「なーにいってんの、時間ないって言ったのはキルシュでしょ?ちゃんとブースト計や諸々は確認したし、転送も正常。ほら、車輪も格納してライン軌道走ってるよ」 桜「そこじゃない!!あんなにアクセルを吹かす必要などないって言ってるんだ!!もっとゆっくり発進出来るだろう!ライン軌道からズレたらどうするつもりだ!!」 ピラ「加速してからタイムゲートをくぐれば、タイムラインの走行軌道に自動転送されるから、乗ってから加速しなくてすむんだよ。それに、タイムポーターにはシールドが付いてるから、仮に運転を誤って軌道から落ちかけても、ほら、そのガードレールにシールドが当たって軌道に戻される仕掛けになってる。って、キルシュも、知ってるか。ごめんねぇ?俺、お調子者なんでね?」 桜「く。。。覚えてろよ!ピラクル!」 ピラ「まぁまぁ、カッカしないの。景色でも見て落ち着きなよ。ほら、なんて言ったっけ。えーっと。昔の。。。ほら!俺が前にヴィジョンデータで見せたやつ」 桜「はぁ、、『水族館』ってやつだろ?」 ピラ「それそれ!こうさ!青い水の中をさ!この透き通ったトンネルみたいな道で進んでいく。タイムラインってさ、それに似てるよね!まぁ、通ってるのは人じゃなくて、クルマなんだけど」 桜「ふん、水の中の方がまだマシだ。この軌道の、外に広がってるのは、どこに繋がるとも限らない時空なんだぞ!もし、ガードレールを突き破り、軌道の外に出たとしたら。。。戻れる保証はない。それに俺は、納得いってないぞ!なんで、車輪で走らないんだ!おかしいだろ!乗り物は車輪で。。。」 ピラ「この浮遊感がいいんじゃん。ま、大丈夫っしょ!むしろタイヤの抵抗がないからスムーズだし。ま、そこは任せてよ♪俺を誰だと思ってんの?」 桜「お調子者」 ピラ「ヤな奴~」
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