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ピラ「。。。おお!ここだ!お疲れ!ダウンジングポエム」
桜「ピラクル」
ピラ「ん?何?よいっしょっと」
桜「疑うわけじゃないが。。。本当にここなのか?ここは。。」
ピラ「待ったぁ!ここは知ってるぞ!前にヴィジョンデータで見たもんね!えっと。。。そうだ!!『古本屋さん』だ!!おお!ヴィジョンデータで見たまんまだ!見てよ!キルシュ、店の名前まで、フル・ホンヤって書いてあるw」
桜「おい、今度は本にでもなってるって言うのか!?勘弁してくれ。まさか、また闇雲に探す事になるなんてゴメンだぞ!大体、大根のところでもそうだ。そのダウンジングで、ポエムの所まで行けばいいだろう!?」
ピラ「あー、それは無理だな。この黒歴史探索装置は、大体の場所しか教えてくれないんだよね。安かったし」
桜「完全にポンコツじゃねーか!」
ピラ「そう言うなって!場所は教えてくれるし、持ち運びは便利だし、何より、こーゆーのは、探すのが醍醐味なんだよ!」
桜「ピクニックに来てるんじゃないんだぞ?オレ達は」
ピラ「分かってるよ!でも、楽しまなきゃ♪こーゆー時だからこそ、ね。ほぇ?。もっと、入り組んだところにあるかなっておもってたけど、意外と大通りに近いね。イメージとはまた違うってのも、体験する事の醍醐味だよね!」
桜「はぁ。。。お前はホントに、昔から」
ピラ「あ!キルシュ見てよ!アレ!」
桜「大きな声を出すな。クルマや人も多くはないが、店内には客も見え。。。ん?」
ピラ「見える?」
桜「あぁ、。。。見える」
ピラ「アレじゃね?」
桜「アレ、だな」
古本屋の店の入口。
そこから中を見つめる2つの影。
真上から照りつける太陽とは対照的に薄暗い物静かな印象を受ける店内に二人の視線は向けられる。
そこには、古ぼけたテーブルが置いてあった。
後から何かに支えられているのだろう。そのテーブルに置かれた開かれた状態の一冊の巻物。
そこには、この時代ではありえない
しかし、二人には見慣れた文字が書かれていた。
ピラ「ラッキーだぜ!」
桜「こんな事、あるのか?」
これは、ここではない遠い星のお話。
今、あなたが生きる世界と、似てことなる世界。
俗にパラレルワールドと呼ばれるこの世界では、時間を行き来できる文明が発達していた。
これは、そんな世界に生きる二人の男の冒険劇である。
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