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桜「ふぅ。。。危ない所だった」
ピラ「だったじゃないよ!ぐぅう、いってぇー!」
桜「大きな声を出すな!見ろ、巻物は落ちたままだ!今しかない!」
ピラ「俺は無理!!キルシュ!頼んだ!」
桜「えぇいっ。任せろ!」
足早に、角から飛び出し床に落ちたままの巻物に歩み寄るキルシュ。
ピラ「よし、いける。。。( ゚д゚)ハッ」
桜「あっ、いや、これは、その。。。」
落ちている巻物を拾おうとしたキルシュの指先が、同じく伸びてきた指先に触れる。
ピラ「あれは!スーツ姿の女性B!昼時のランチの時間を利用して、自分の大好きな薄い本を探しに来ていた筈!くっ!読んでいた小説より音のした巻物に気を取られたか!」
桜「。。。どこかで、お会いしましたか?」
ピラ「軽く触れた指先に!キルシュ選手の顔が若干赤くなるー!おおっと!なんと!大胆にもキルシュ選手!女性の両手を握りしめ、顔を近づけて行くぞー!大胆だ!女性は若干引いているー!後ろに下がっていくぞー!」
桜「お昼どきですか?ランチはもう?」
ピラ「引かれているのに、引かないキルシュ選手!こんなに激しい彼の一面は見たことがないぞー!おっと!?今度は、開いた左手でこちらに指示を飛ばしているぅ!巻物を拾えと指示しているようだ!それを受けて俺は行くー!」
未だに床に落ちたままの巻物。女性とキルシュが離れたのを確認すると、鳩尾を押さえながらピラクルは立ち上がって
ピラ「おっと!?こいつはまずい!第三の刺客だー!先程まで、店内の角に居座っていた老人が歩いているぞー!どうやら足元がおぼつかないようだ!そして、巻物に強烈なキック炸裂ーー!大変だー!巻物が店の入り口に向かって転がっていくぞー!」
桜「猫好きですか?オレ、オススメの本があるんですが。。。」
ピラ「キルシュ選手はまだ、動けない!ここで、俺が巻物を取りに行くー!」
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