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先輩のその言葉をもう一度確認するかの様に、
「ありがとう。そうですね分かりました。あの事も、本来なら喜ばれるべき事ですから、その時が来たら、ちゃんと話しましょう。でも、本当に、いいんですね?」と聞き返す。
「いいんです、本気ですから。それに、身体の調子も随分良いようですし、私もこれ以上待ちたくありません。それよりも、時間があまり長くは残ってない様ですので、貴方の言う通り、その時だと思っています。」と感情を押し殺す様な無表情な声で答えた。
その会話の後、無言でファイルに目を通していると、部屋の外から、数人の話し合う声が聞こえてきた。
「あんまりにも、課題が難しすぎるわ。昨日の今日じゃ、そう簡単には、考えがまとまれへんで!」
「それでも、私達はやれる事をやるべきよ!」
「でも、今日と明日しかないんだぜ。俺達に何ができるよ?後の事は、あの二人に任せて、帰ろうぜ。」
「でも、帰ってどうするの?」
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