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そして、先輩は眼鏡を外し、二人っきりの時にする様な顔で、
「優、これぐらいで、いいかしら?」と二ッコリと笑いながら言う。
俺も出来る限りの笑顔で、
「そうだね、ありがとう。もう、芝居はこれぐらいにしようか、彩。ここに来てからの三年間、本当にありがとう、感謝してるよ。それじゃあ、みんな、月曜日、十時に。」と言って、二人で腕を組んで歩きだした。
すると、彩は後向きに手を振りながら、
「じゃぁね、、、今まで隠してて、ごめんなさい。」と謝った。
後から、彼らがざわめくのが聞こえる。
「うそだろう?」
「どないなってんねん?」
「ユウだって!」
「アヤだって!」
「何、あの二人、付き合ってたの?」
「信じらんない!あのお堅い部長が?表情も感じも別人じゃない!」
「部長、あんなに可愛いかったっけ?」
そんな声だった。
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