こいつがいたら退屈も無いだろう

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アイスを食べて帰る二人は、雑談をしながら同じ道を歩いた。 しかし、瑞香とは途中の道で別れた。 「じゃあ、土曜日にね。」 すぐにでも始めたいエニグドさまなるもの。 「そんなにやりたいか。」 それでも付き合うお人好し。 「さらに調整終わらせるから…今日と明日は徹夜だね。 召喚の精度が上がるよ。」 何をする気だ。 「勉強しろよ!」 もちろん、突っ込んだ。 「だって、こっちの方が楽しいもん。 夏休みも近いしね…あ…薬草採りに行かなきゃ。 質がいい月光も足りないし。」 「月光って…。」 もとより分からない材料をいろいろ集める女だったが、光をどうやって集めるっていうんだ。 「だって、夜中の街中で光を集めるときはネオンとか余計な人工の光が混ざるんだもん。 天然モノ集めるの大変なんだから。」 「だからどうやって?」 「光の集め方は、企業秘密だって。 まぁ、難しいかもしれないけどさ。」 根本的なところは、はぐらかすし。 「あの…こっちはあんたの変な実験に…!」 「じゃ、あたしは行くね!」 実里は納得いかないが、瑞香は逃げ出した。 ばっくれようかな…。 そう思うもつかの間。 「アタマがいタぁい! 俺……タマに中…入っテクルナッ!」 カタコトの日本語でわめき散らす男の声が聞こえた。
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