1年後 for Yuri

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篠崎「あぁ、ごめんな。 急患がわんさか来るさかい、行ってくるわ。」 おでこにチュっとされ、稔さんは駆け出して行った。 今日は私の両親に結婚の挨拶をする為に、お休みを取ってくれたんだけど。 やっぱり救命の血が騒ぐのかな。 こうゆう呼び出しの時には心無しか生き生きしている様に感じる。 母「行っちゃったわね。」 稔さんが座って居たはずの席には奏兄ちゃん。 奏「篠崎先生は、ああゆう救命の時が一番輝いているんですよ。 僕はまだ何も出来ないけど、篠崎先生の手技は僕でも見蕩れます。 松本先生の次に尊敬する先輩医師ですから。」 うん。 知ってる。 一度だけ私も見たから。
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