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翌日私は、さっそく家族を探すことにした。
まずは、香織、玲奈、翔太の携帯電話に連絡したが、昨日と同様に電話が通じない状況が続いていた。
次に、市内の避難所の情報を得ようとしたが、混乱しているためか正確な情報が得られなかった。
避難所にいた市の職員から、開設された避難所の情報を聞き出して、私は自分の足で動くことにした。
各避難所には、避難所に避難した市民の名前を貼り出しており、私も自分の名前を記載してから、避難所を出ることにした。
これは、家族も私のことを探すことを考えて、この避難所に私がいたことを知らせるために大切なことだと考えたからだ。
まずは、翔太の小学校に近い避難所に行ってみたが、避難所の名簿に家族の名前はなく、避難所の中を探し回ったが、家族を見つけ出すことはできなかった。
家族だけでなく、玲奈と翔太の同級生や自宅近所の人も探してみたが、私の知っている顔は、見つからなかった。
次は、玲奈の中学校に近い避難所に行ってみたが、やはり避難所の名簿に家族の名前はなく、避難所の中を探し回ったが、家族を見つけ出すことはできなかった。
私は、自宅近くの避難所から、順次回ってみたが、いっこうに家族は見つからなかった。
私は、家族のことが心配で、途方にくれていた。
すると、私の携帯電話の着信音が鳴った。
電話の相手は、玲奈からだった。
私は、慌てて電話に出て、
「玲奈、大丈夫か?」
と声をかけた。
玲奈は、
「おとうさん、おかあさんと翔太は?」
と聞いてきたので、私は、
「今、探しているところだよ!」
と答えた。
玲奈は避難所にいるようで、私は、玲奈が避難している避難所の場所を聞いて、さっそく玲奈に会いに行くことにした。
避難所にいた玲奈は、中学校の先生に誘導されて、同級生と一緒に避難したようで、玲奈の中学校の生徒は、全員無事避難できたとのことだった。
私は、玲奈の担任の先生に会って、お礼を言ったが、この時、息子の小学校に関する話を聞いた。
息子の小学校は、多くの児童が逃げ遅れたらしいという話を聞いた。
私は、息子のことが心配で、いたたまれない気持ちになった。
私は、自宅のことも心配になったが、今日は1日中歩き回って疲れ切っていたため、私は、玲奈の避難所に移動して休むことにした。
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