大切な命

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玲奈が高校を卒業するとき、私は大学進学を勧めたが、玲奈は就職すると言い出した。 就職先は、市の消防署で、レスキュー隊を目指すと言う。 女性には困難な仕事だと思ったが、本人の強い希望だし、何も悪いことをしようと言っているわけではない。 それでも、私がやめておいたほうがいいのでは…と言うと、玲奈は真剣な表情で私に話しをした。 「私は、おかあさんと翔太を助けることができなかった。  だから、消防署に入って、人を助ける仕事がしたいの!」 私が反対する理由はなかった。 玲奈が言っていることは、何も間違っていない。 私は、玲奈にお願いするような気持ちで、自分の思いを伝えた。 「わかったよ!  消防署に入ってもいいけど、決して無理をしてはいけないよ。」 玲奈は、消防署の隊員募集に応募し、合格した。 消防署に入った玲奈は、厳しい訓練をこなしているようだが、弱音を吐くこともなく、仕事をこなしているようだ。 玲奈は、厳しい訓練を乗り越えて試験に合格し、市では初となる女性レスキュー隊員となった。
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