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僕とマリそしてジュディーは追いつめられ、そしてショーンは相変わらず天井辺りを飛び回っていた。僕らの周りには一緒に戦ってくれた数百の動物達が、喘ぎ、うめき、或いは息絶えていた。僕らの反撃は終わった。
その時だった。一匹の大きな蜂が僕らの背後から危ない人達めがけて飛んで行った。危ない人達は、それを一瞬で叩き落とし、踏みつけた。それを合図にしたように数知れない大スズメバチの大群が現れて危ない人達に攻撃をし始めた。蜂達によって黒い雪だるまの様になった危ない人達は、次第に動きが鈍くなり、次々に倒れていった。 それでも蜂達は攻撃を止めない。それどころか怒りを増幅させている様子だった。
「マリ、もういいから攻撃を止めるように伝えてくれ。」
「うん。」
マリが傍らの小鳥に何やら伝えると小鳥は高い声で鳴いた。それを合図に蜂達は天窓から外へと出ていった。
あの後、僕らは警察や消防に連絡をし、危ない人達や傷付いた動物達の治療をお願いした。動物達は、市内の動物病院に割り振られて治療を受ける事になった。そして危ない人達は警察病院の鉄格子の中に入った。
町には平和が戻り、ジュディーとショーンは僕が飼うことになった。もっともショーンは相変わらず天井辺りをフラフラ飛び回っているだけなのだけど。
そしてマリの事だけど僕らはまた一緒に暮らしており、アンビリバボーな夜を過ごしている。だから、僕の目の回りには毎日隈が出来ている。
やれやれ
END
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