必要とされる日

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小さな公園に着いた。 わぁ。 桜が満開で綺麗。 桜をゆっくり見るなんて何年ぶりだろう。 自販機を見つけた専務はお茶を買ってくれた。 空いているベンチに座りお弁当箱を取り出す。 事務所を出るときにバックごと持って来ておいて良かった。 「専務どうぞ。」 サランラップに包まれたおにぎらずを手渡す。 中身はレタスとハムカツ。もっと手のこんだものにしたかったんだけど時間が足りなくて断念。 ガブッと勢いよく食べて一言。 「うまい!」 まるでご飯を食べる子供のような笑顔に私もつられて笑顔になる。 「ポカポカでいいですね。」 「そうだな」 まるでおじいちゃん、おばあちゃんみたいな会話にプッと笑う私。 専務。 私これから秘書として専務の役にたつように頑張ります。 そう胸に誓った25才の春。
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