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廊下で千香とすれ違い、グイっと腕を捕まえられた。
「ちょっと!ゆな!大丈夫?」
血相を変えている千香はいつもとは明らかに違う。
「どうしたの?」
「何も聞いてない?」
コクンと頷くとハァ~と溜息をついた。
「ごめん。知らないならいい」
「何それ!?気になっちゃうじゃん!言ってよー!」
その時、タイミングよく午後からのチャイムが鳴った。
「ごめん!もう行くから!」
走り出す千香はやっぱりいつもの千香とは違うくて、少し不安感が芽生えた。
そして、数日後、私の不安は現実のものに変わるなんて夢にも思ってなかった。
土曜日。
その日は和也さんと綾乃さんの歓迎会。
場所は近くの宴会場。
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