屋台と恋する二人

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「着いたぞ」 「ここって‥屋台?」 「入ったことないだろ?」 専務は自慢げに言う。 そんな専務がかわいく見えて「ないです。」と大きく首を縦にふった。 「こんばんは。」 暖簾を潜ると気さくそうなおじさんが一人でおでんを煮ている。 「兄ちゃん、久しぶり。あれ?彼女連れてきてくれたんかー。 ずいぶん可愛い彼女だねー。」 「彼女」ってことを否定しない専務に私の顔が赤くなる。 専務も屋台に入るんだ。 勝手なイメージなんだけど、役職の人達ってイタリアンとかフランス料理とか料亭とか、そんなイメージだったから、かなり以外。
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