屋台と恋する二人

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「おっちゃん、やってる?」 突然3人組のサラリーマンが暖簾の中を覗く。 「すまないけど、今日はこっちのお兄さんの貸し切りなんでねー。来週また寄ってー。」 明らかに椅子は空いてるのに、おじさんは気を使ってくれたんだ。 サラリーマン達は「若いっていいなー」と言いながら夜の街へと消えて行った。 私と専務は顔を見合わせる。 同時におじさんを見ると照れたようにポケットからタバコを取り出して屋台の外へと行った。 まるで「好きにしなー」と言わんばかりに‥ 。
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