屋台と恋する二人

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「専務、ごちそうさまでした。返事‥今でもいいですか?」 専務の足が止まる。 私は‥ 伝えなきゃいけない。 「同じ景色を見たり、同じ物を食べたり、同じ夜空を見たり‥。 これから、私と同じ時間を共有してください。 私も‥専務が‥好きです。」 夜で良かった‥。 こんな真っ赤な顔見られたくない‥。 「‥良かった‥。」 ホッと胸を撫で下ろす。 「俺達、恋人同士だな。」 「はい。恋人同士ですね。」 専務の左手は私の右手をしっかり繋いでゆっくり歩き出す。
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