屋台と恋する二人

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「‥ゆな」 朝倉から「ゆな」へと変わった。 名前を呼ばれただけで、ドキドキは激しくなる。 「‥専務‥」 専務はピタッと足を止めた。 「‥嫌だ。 今はプライベートだろ?名前で呼んで欲しい。」 専務の言葉に胸がキュンと音をたてる。 「‥尚輝‥さん。」 初めて言った専務の名前。 そして、私はグイッと腕を引き寄せられてすっぽり専務の胸の中へ‥。 専務の胸の鼓動が伝わる。 きっと私の鼓動も伝わっているよね? 夜空を照らす三日月と星だけが私達を見ていた。
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