悪夢

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「隣の部屋の‥人‥でした‥ 尚輝さん‥だと思って‥確認も‥しなかったから‥」 「ゆな。もういい。俺が奴をぶっ殺してやる!」 ゆなは俺の胸の中で首を横に振る。 「尚輝さん‥ 私が引っ越します。だから殺すとか言わないで下さい。」 ゆなはそう言うと真っ直ぐな瞳で俺を見た。 「‥わかった。すまない‥。今日は俺の部屋に来い。 ゆなを1人にしたくない。」 私は破れたブラウスをゴミ箱へ捨てて、トレーナーに着替えてから、簡単に準備をして尚輝さんの部屋へ向かった。 車の中でずっと尚輝さんは手を繋いでくれた。 コンビニで軽く夕食を買った。 「着いたぞ。」 え? まるでホテルのようなマンション。 「凄いですね。」 「ここならセキュリティは万全だ。」 中へ入るとやっぱりホテルのロビーのように広く、尚輝さんは暗証番号を入力して、エレベーターのボタンを押した。
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