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気が付いたら、自室の床の上に転がっていた。
……あれ?俺、生きてる。
体中を確認してみたが、なんともない。
……なんだったんだ、あれは一体?
まだ少し震える手を見て……気が付いた。
透明になっていることに。
……えっ?うそっ!?マジで!?
洗面所で鏡を確認してみたが、
そこには自分の顔は映ってなく、
背後の風呂の様子だけが映っていた。
……ほんとに透明になれる薬だったんだ。
疑ってしまった友人に少しだけ心の中で詫びる。
透明になった俺は
うきうきとなにをするか考え始めた。
……透明ってことは、
誰にも見つからない、ってことだよな。
女湯のぞいて、どころか入ってもバレない。
いや、そんなちんけなことよりもっと大きな。
銀行の金庫とかも入れるのかな。
そしたら金盗み放題だ。
……いやいや。
金だけ浮いてる時点でダメだろ、それ。
ああでも、勝手にパソコン操作して、
口座に大金を振り込むことだって可能だよな。
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