ある日の物語

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「最悪だ…この世の終わりだ…」 今俺はこの一言を軸にした小説を書こうとしている。 それはなぜか… 答えはもちろん俺が今応募しようとしている雑誌の募集要項に書いてあるテーマがこれだからだ。 それにしてもこのテーマは中々難しい。 一見簡単なようで奥深いテーマであると俺は思う。 何故ならこの一文には様々な想像力を働かせる余地がある。 それは世界の滅亡に繋がるようなものなのかもしれないし単なる失恋なのかもしれない。 書きようによってはどんな物語にもできる一種の万能薬だ だからこそ俺は他の人とは違うアイデアを出したかった。 それは『3年間付き合っていた恋人に振られた…』だとか『大事な試験の日に寝坊した!』のようなありきたりなものではない…。 もっとこう…何か独特な方向からアイデアを出したい… 俺はその思いから試行錯誤を続けていた。
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