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税金を使って無駄な仕事をつくらず税金を使わずに無駄な仕事をつくる。画期的な政策です。」
「はあ」
これでは話が通じないと思い自宅のアパートに戻って、方法を考えることにした。
アパートに戻るとピンポーンとチャイムが鳴りました。引っ越し先の住所は家族、友人にも話していないので誰だろうと思いつつもドアを開けると2人の警察官が立っていました。
警官はいきなり質問をしてきました。
「すいません。善良な市民の方から、不法侵入者があったと通報があったものですから、こちらに住んでいるという証明はありますか?」
私は先の市役所へ行ったが転入の届ができなかったことを説明した。
一転警官は渋い顔になり
「なる程、残念ながら住居不法侵入ということで逮捕させていただきます」
私は驚いて、
「待ってくださいよ、事情は説明したでしょう。第一逮捕状もなしに逮捕できるわけがないでしょう。」
今度は警官は悲しげな顔をして、
「わが都市ではかねてから市民の要望で逮捕状は廃止され、我々警察官の判断で自由に逮捕できるようになりました」
こうして私はパトカーに乗せられ連行されました。パトカーはピーポーピーポーとさも一大事のように通行していき、警察署ではなく裁判所に入っていきました。
「あれ、ここは裁判所ではないですか?」
「さっそく裁判に入ります。資料は運転中に相棒の鈴木巡査が作りました。」
「ええっ」
鈴木巡査は照れながら、
「僕は特技という特技はないんですが作文だけは昔から褒められて市長奨励賞をもらったこともあるんですよ。」
と言った。
裁判所の前にパトカーを止めると裁判所から出てきた4人の男に私と資料を渡し、猛スピードで去って行った。
男たちに両腕をがっちり拘束されなにもできないまま私は裁判所の中へ入れられ、何回か折れ曲がった突き当りの大きな扉の前まで連れてこられた。
扉が大きな音を立てて開くとそこはドラマでよく見る法廷だった。
私は被告人の席に立たせられるとほどなくして裁判ははじまった。
黒マントの裁判官は大声で宣言した。
「静粛にこれからOO氏の住居不法侵入事件について裁判をはじめます。」
裁判はもうはじまったようだ
「被告人前へ」
私はとりあえず前へ出た。
「被告人は平成OO年O月O日から許可なくA市B町O番地の幸福荘B201号室に不法侵入したことに間違いありま
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