第1章

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深い深い闇の中、将来日本の総理大臣となる男が一人空を見上げ立っていた。 20年後日本に激震を与え国を、日本国民を、世界を動かすとは思えないその風貌。 髪は何ヵ月も切らず伸びきった髪、髭は無精髭を生やし、服も薄汚れた作業着で塗装で使ったペンキの跡が体中に付いている。 その男の名 大石国定(オオイシクニサダ)18歳。何処にでもいそうな、絵に書いた様な道を多少踏み外した中卒青年だ。 国定「ふぅ、今日も疲れた。今の仕事もやっとこさ1ヶ月、今度こそ続けねぇと」 少しぬるくなった缶コーヒーを片手に空を少し見上げ呟いた。 もう一口飲もうと缶コーヒーを口元に近づけようとした際、ポケットの中のケータイが振動し国定はケータイを、ポケットの中から取り出した。
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