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あの男の最後の企みに気づいていなかったら……。
そう思った時。
ほんの0コンマ何秒。
心がざわついた。
おかしい。
視界は0。
俺は動きを止める。
瞬間、鼻を突く生ゴミが更に腐敗したような異臭がした。
ウソだ………そんなわけ……。
だってパソコンのコードは抜いたんだ。
あの男のいた場所とのつながりは、完全に断ち切ったはずなのに。
なのに……。
なぜ……?
目に当てた腕をソロリとどける。
次に観たのは、全身継ぎ接ぎだらけの血塗られた男がひとり。
チェンソーを構え、笑っていた。
FIN.
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