犬猿の仲

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苦手で結構。 てか苦手な奴にこんなことするか!? 「冗談はやめてどきなさいっ!」 声を荒げて和泉を一喝。 まるで自分の子供を叱る親犬のようだ。 今の和泉は紛れもなく仔犬ではなく、今まさに噛みつこうとしてる猛犬だ。 「はは、先輩顔真っ赤」 和泉は私の右頬に手を添え触れた。 私の心臓が跳ね上がった。 「こ、これは怒ってるの!」 未だ私を閉じ込める和泉に私も負けじと精一杯噛み付いた。
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